3年前の秋、神奈川県座間市で若い男女9人が殺される事件があった。公判中の被告は、SNSに「死にたい」と投稿した被害者らを狙ったと明かした。ネットでつながりを求める人たちをどう救い出すか。事件を機に設置されたSNSの相談窓口には、悩みが寄せられ続けている。
国内では昨年1年間で、約2万人が自殺したとされる。自殺をキーワードに発生した座間事件。自殺予防に取り組むNPO法人「OVA」(東京)の伊藤次郎・代表理事(35)に、事件の裁判を傍聴した感想を聞いた。
想像以上に狡猾だった手口 「本当に恐ろしい」
2013年から、メールや電話で1千人以上の相談を受けてきました。その8割が30代までの若年層。身近な人に相談できず、ネットでつながりを求めます。被害者は、私が相談を受けてきた人と重なりました。
被害者らの「死にたい」との投…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル